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本・雑誌 a+U(エーアンドユー)
本・雑誌内容 A+Uは,世界中の建築に関する最新の情報を,日本のみならず世界の建築界にお伝えする,和英併記の月刊誌です.創刊以来30年間,海外の建築情報を伝える日本唯一の月刊誌として広く建築界に親しまれています.
本・雑誌内容詳細 Content
『a+u』9月号は、イタリアの構造エンジニアのピエール・ルイジ・ネルヴィ(1891〜1979年)を特集する。20世紀イタリアが生んだ偉大なる構造的建築物のクリエイターの1人として世界的名声を得ているネルヴィのレガシーを、未出版のプロジェクトを含む作品群によって再確認する。
これまで多くの賞賛と尊敬を得ているように、ネルヴィは素材の可能性、構造、技術性、経済性、美的表現、施工性、機能性を追及した大空間を特徴とする作品を生みだし続けた。これらのキーワードは矛盾をも内包しているが、すべてが成立する最適な「妥協点」を見つける才能は彼の天性といえるのではないだろうか。最適な妥協点は往々にしておとなしい帰着点をもたらすが、抜きんでた驚きを与えられる作品を生みだす力こそネルヴィをネルヴィたらしめている。その才能は偶然ではなく、彼が繰り返し行った実験や熟考という努力の賜物でもあることを忘れてはいけない。
生前はその名声をほしいままにしたネルヴィであったが、彼の没後は事務所の突然且つ予想外の閉業も一因となり多くの図面は分割され離散するような状態で保管され、イタリア国内の著名な評論家による批判を受けることでネルヴィについて触れられる機会も減少し、なかば忘れられたような不幸な時期もあった。
ネルヴィは1990年代に「再発見」され、クラウディオ・グレコ教授による画期的なアーカイブ研究、ゲストエディターのフランチェスコ・ロメオ教授による保存活動、そしてピエール・ルイジ・ネルヴィ・プロジェクト財団の活動など、数々の研究者らの尽力で再評価された。本号で紹介する作品のレビューは、そうした再発見活動の要約であり、ネルヴィの仕事の包括的な概観を提供することを目的としている。
そしてネルヴィの作品は、他の近代建築と同様に保存という課題を我々に突きつけている。イレーネ・マッテイーニ氏のエッセイで紹介されている保存と活用の実例は、保存こそが未来へと通じる道であることを示している。また、豊川斎赫教授によるエッセイは丹下健三がネルヴィから受けた影響やネルヴィへの評価を明らかにする。さらにスキッドモア・オウイングス・アンド・メリル(SOM)の著名な構造家ウィリアム・F・ベーカー氏は自身の構造家としての視点からネルヴィの作品および哲学を評する。これらのエッセイによってネルヴィの多くの側面が立体的に浮かび上がるであろう。

福田陽子
ゲストエディター

 
エッセイ:ネルヴィの時を超越した哲学
ウィリアム・F・ベイカー

初期 1913 ~ 1949
ピエール・ルイジ・ネルヴィ 初期 1913 ~ 1948 
クラウディオ・グレコ
 バンキーニ劇場、アウグステオ劇場とケーブルカー駅/ベルタ・スタジアム/
 飛行機格納庫/プレファブ格納庫/農業機械工房
マリアーナの実験倉庫 
ミラノの見本市パヴィリオン 
トリノ博覧会展示館・ホールB 
塩倉庫

1950年代
トリノ博覧会展示館・ホールC 
タバコ俵倉庫 
キアンチャーノの温泉施設 
ガッティ毛織物工場 
トリノ市営交通公社の整備場 
スポーツ・パレス(小体育館) 
ユネスコ本部 
ピレリ・ビル 
フラミニオ・スタジアム 
スポーツ・パレス(大体育館)
 
エッセイ:ネルヴィを保存する 
イレーネ・マッテイーニ

1960年代
サヴォーナ駅旅客ターミナル 
トリノ労働会館 
ダートマス大学レヴェローネ・フィールド・ハウス 
ブルゴ製紙工場 
ジョージ・ワシントン・ブリッジ・バスステーション 
フィアット・ミラフィオーリ工場給水塔 
モッタ・グリル高速道路サービスステーション 
ストック・エクスチェンジ・タワー 
オーストラリア・スクエア・タワー
 
エッセイ:ネルヴィと丹下健三
豊川斎赫

1970年代
聖マリア被昇天大聖堂 
パウロ6世記念ホール 
ノーフォーク・スコープ・アリーナ 
ヴェネツィア貯蓄銀行本店 
在フランス・オーストラリア大使館 
MLCセンター 
コートジボワール大統領葬儀場 
グッド・ホープ・センター 
在ブラジル・イタリア大使館

エッセイ:
ピエール・ルイジ・ネルヴィ──過去と未来の間 
フランチェスコ・ロメオ


プロダクトNo 199
出版社 エーアンドユー
発売日 毎月27日
販売サイト >>>公式サイトはこちら
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