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本・雑誌 環境の21世紀に生きる非木材資源
本・雑誌内容 非木材紙分野の第一人者で元大蔵省印刷局研究所長の著者・森本正和氏が、非木材資源の基礎から、その利用の最先端技術までを集大成した力作です。紙の歴史は非木材と共に始まっています。紙の長い歴史の中で、非木材の過去の使用状況と現在注目されているケナフ・マニラ麻の特徴までを第1章で、非木材と木材の違いを第2章で、各種、非木材の各論を第3章で、第4章以降に非木材を利用する際の技術的留意点を解説しています。
本・雑誌内容詳細 1. 非木材紙はどのように役立ってきたか
1.1 最も古い非木材紙-パピルス紙の文化史的意義と製法の秘密
(1)パピルス紙の起源
(2)巻子本からコーデックス本へ
(3)パピルス紙の衰退
(4)パピルス紙製法の秘密
(5)パピルス紙は誰でもつくれる
1.2 紙の原料の遍歴は非木材から始まった
(1)現存最古の紙は大麻製の破布が原料
(2)中国での製紙原料の変遷
(3)西域での紙の原料は麻と樹皮
(4)イスラム圏製紙で亜麻が登場
(5)コトンペーパーの誤解
(6)亜麻破布の処理法に変化
(7)綿混亜麻破布への移行
1.3 和紙のルーツは紙屋院紙
(1)曇徴以前に製紙術は渡来していた
(2)日本での組織的な製紙の始まり
(3)麻に代る楮、雁皮の登場
(4)溜漉から流漉への移行とその背景
(5)上古における新原料の探索
1.4 局紙は近代化学工業の落し子
(1)製紙原料としての三椏の登場
(2)貴紙の原料に生まれ変わった三椏
(3)本邦ソーダ工業と三椏の出会い
1.5 永年保存紙は非木材で作られている
(1)近代製紙以前の保存文化財としての紙
 (a)出土した西漢の紙
 (b)敦煌石室写経紙
 (c)新彊出土紙
 (d)正倉院紙
 (e)百萬塔陀羅尼
 (f)ライネル・コレクション
 (g)ファブリアノ紙
 (h)四二行聖書
 (i)総括
(2)近代製紙以降の永久保存紙の実例
 (a)万年紙
 (b)昭和大禮記録用紙
 (c)米国最高裁判所記録用紙
 (d)刊本「日本の復興と天然資源政策」
 (e)総括
(3)永久保存紙の最適原料は何か
(4)永久保存紙と保存性の予測
1.6 ケナフ-非木材のルーキーは類い稀な早生植物
(1)ケナフは類い稀な早生植物-ケナフの最大の特徴
(2)ケナフのキーワードは地球環境問題
(3)何故栽培植物のケナフなのか-需要に合った生産ができる
(4)アメリカでの「新繊維作物探求」はどのようにして行われたか
 (a)研究の最終目的は早生植物資源の探求にあった
 (b)製紙用有用植物を選び出すために明快な方法を採用している
 (c)パルプ化にはいかなる方法を検討しているか
 (d)各種非木材の膨大な組成分析結果は貴重な研究参考資料
 (e)ケナフの最適栽培条件はどのように検討されているのか
  (i)成熟度と生育地域の差がケナフの組成とパルプ化特性に及ぼす影響
  (ii)栽培密度と成熟度の異なるイリノイ産ケナフの組成上の特徴
  (iii)圃場でのケナフの収穫量に及ぼす地域差の影響
(f)ケナフの経済的採算性の調査も十分行っている
1.7 マニラ麻-高級紙に使われる非木材はバナナと兄弟
(1)バナナもマニラ麻もバショウ科バショウ属の植物
(2)バナナその他のマニラ麻近縁植物には製紙適性の良いものがある
(3)何が良くてマニラ麻はお札の紙の原料になったのか
 (a)中性亜硫酸ソーダ法の開発がマニラ麻パルプの利用を拡大した
 (b)マニラ麻パルプの耐久性と保存性は木綿や亜麻に匹敵する
 (c)印刷局は中性亜硫酸ソーダ法の特許を取らなかった-民間への普及が理由
(4)非木材の歴史の中でのマニラ麻の位置付けはどうなのであろうか
 (a)南北戦争の頃初めてマニラ麻が紙に使われた
 (b)繊維資源としてのマニラ麻はいつ頃脚光を浴びることになったのか
 (c)マニラ麻のルーツと分布の状況はどうなのか
 (d)マニラ麻の栽培変種には多くのものがある
(5)マニラ麻の他のバショウ属植物にはどんなものがあるか

2. 非木材と木材の違いを知る
2.1 非木材繊維とは何か
(1)非木材繊維の定義
(2)製紙用繊維植物の分類
 (a)種毛利用植物
 (b)靭皮利用植物
 (c)葉繊維利用植物
 (d)茎稈繊維利用植物
 (e)果実繊維利用植物
(3)非木材繊維の多様性-非繊維細胞の存在
2.2 製紙原料植物の組織及び組織系の成り立ち
(1)植物組織とこれを構成する細胞
 (a)植物の伸長生長
 (b)植物の肥大生長
 (c)永久組織
  (i)柔組織
  (ii)紡錘組織
  (iii)管状組織
(2)植物体を形成する組織系
 (a)表皮系
 (b)基本組織系
 (c)維管束系
2.3 非木材繊維植物のさまざまな生育形態
(1)世界での非木材パルプの主原料はわら、バガス、竹
(2)栽培植物、農業副産物、野生植物のコスト面から見た特徴
 (a)農業副産物の特徴
 (b)野生植物の特徴
 (c)栽培植物の特徴
2.4 地球環境と非木材の関わり
(1)アメリカの「新繊維作物探求」研究の教訓-早生非木材の挑戦
(2)早生植物と地球環境問題

3. 製紙用非木材資源植物にはどんなものがあるか
3.1 繊維を利用するための栽培植物
(1)種毛利用植物
 (a)ワタ
(2)草本性靭皮利用植物
 (a)大麻
 (b)苧麻
 (c)亜麻
 (d)黄麻
 (e)ケナフ
 (f)イチビ
 (g)ローゼル
 (h)サンヘンプ
(3)木本性靭皮利用植物
 (a)楮
  (i)カジノキ
  (ii)ヒメコウゾ
  (iii)コウゾ
  (iv)ツルコウゾ
 (b)三椏
 (c)青棹
(4)葉繊維利用植物
 (a)マニラ麻
 (b)バショウ
 (c)サイザル麻
 (d)ニュージーランド麻
(5)茎稈繊維利用植物
 (a)イグサ
 (b)シチトウイ
3.2 農業副産物の繊維を利用する植物
(1)草本性靭皮利用植物
 (a)オクラ
(2)木本性靭皮利用植物
 (a)クワ
(3)葉繊維利用植物
 (a)バナナ(ミバショウ)
 (b)パイナップル
 (c)アガベ・テキラーナ
(4)茎稈繊維利用植物
 (a)稲
 (b)小麦
 (c)大麦
 (d)サトウキビ
 (e)トウモロコシ
(5)果実繊維利用植物
 (a)ココヤシ
3.3 繊維を利用する野生植物
(1)木本性靭皮利用植物
 (a)雁皮
 (b)雁皮近縁植物
  (i)ガンピ属植物
  (ii)アオガンピ属植物
  (iii)ジンチョウゲ属植物
 (c)サラゴ
  (i)Wikstroemia indica(L)C. E. Mey
  (ii)Wikstroemia lanceolata Merr.
  (iii)Wikstroemia meyeniana Warb.
  (iv)Wikstroemia ovata C. E. Mey.
 (d)藤
 (e)山藤
 (f)シナノキ
(2)草本性靭皮利用植物
 (a)葛
(3)茎稈繊維利用植物
 (a)竹類
  (i)シチク
  (ii)Bambusa tulda Roxb.
  (iii)マチク
  (iv)Dendrocalamus longispathus Kurz.
  (v)Gigantocloa levis(Blanco)Merill
  (vi)Melocanna bambusoides Trin.
  (vii)マダケ
  (viii)モウソウチク
  (ix)ハチク
  (x)クマザサ
 (b)ヨシ
 (c)エスパルト
 (d)パピルス
 (e)サバイ草
 (f)龍須草
 (g)ゲットウ
 (h)クワン草
 (i)ララン草
 (j)モロチ草
 (k)その他

4. 製紙用非木材資源を生産するためのノウハウ
4.1 製紙用非木材の生育形態のパターン化による解析
4.2 わら及びバガスの集荷・貯蔵の方法と問題点
(1)わら
(2)バガス
 (a)Celotex法
 (b)Ritter法
4.3 製紙専用に栽培される非木材の前処理加工の方法
(1)木本性靭皮利用植物の加工
(2)草本性靭皮利用植物の加工
(3)葉繊維利用植物の加工

5. 非木材を紙に利用する技術上の留意点
5.1 非木材を構成する細胞の外観上の特異点
(1)長さ、幅、長さ/幅比および形
(2)膜壁の構造、厚さと内腔の大きさ
(3)フィブリル角
(4)膜壁上のクラック、紋様等
(5)繊維の呈色反応
5.2 非木材繊維での非繊維細胞の役割
(1)非繊維細胞の種類と質
 (a)柔組織細胞
 (b)放射組織細胞
 (c)表皮組織細胞
 (d)管状組織細胞
(2)非繊維細胞の量
5.3 非繊維細胞が存在することの技術的意味
(1)パルプのろ水性への影響
(2)紙の強度への影響
 (a)三椏パルプの場合
 (b)マニラ麻パルプの場合
 (c)わらパルプの場合
 (d)手すき和紙の場合
(3)紙の風合いその他への影響
5.4 非木材繊維の構成化学組成の特異性
(1)セルロースの重合度の高いものが多い
 (a)セルロースは紙の骨格成分
 (b)重合度は保存性の指標
 (c)中性紙は重合度の低下防止法
 (d)正倉院紙の保存性が優れている理由
(2)ヘミセルロースを多く含むものが多い
 (a)ヘミセルロースは繊維の接着剤
 (b)繊維が水中で負の電荷をもつ原因
(3)ペクチンを多く含むものが多い
 (a)ペクチンは弱いアルカリ液でも分解する
 (b)ペクチンは微生物により容易に分解される
 (c)ペクチンは蒸解条件によりフミン化する
(4)リグニンの量は少ない
 (a)非木材のリグニンの構造は木材と異なる
 (b)細胞の種類によりリグニンの分布が異なる
 (c)リグニンは無用の長物か
 (d)紙の歴史に見るリグニンの発色との戦い
  (i)ラグ(破布)ではリグニンがかなり脱落している
  (ii)正倉院紙はリグニンの少ない原料を選択している
  (iii三椏は卵黄色を出すことで禍を福とした
  (iv)ソーダ工業の発展がリグニン対策の決め手となった
 (e)蒸解時のリグニンとペクチンの溶出挙動に大差
(5)微少化学成分は障害を引起こすことがある
 (a)油脂・ろう等は抄紙性を損うことがある
 (b)灰分の多いものが多い

6. 非木材の蒸解は木材よりかなり容易
(1)蒸解法の選択にはリグニン量が目安
(2)クラフト法による竹・バガスのパルプ化
(3)アントラキノン併用によりパルプ収率が上がる
(4)非木材にも連続蒸解が行われている
(5)竹パルプの漂白効率は柔細胞の除去により上がる
(6)ケイ酸分の除去対策
 (a)ケイ酸カルシウムの生成による蒸解排液からの脱ケイ
 (b)非繊維細胞除去による物理的脱ケイ
(7)その他の非木材蒸解法

7. 非木材パルプの製紙適性
7.1 叩解と抄紙の理論
(1)繊維細胞の叩解と紙質
(2)叩解に関する各種理論の展開
(3)叩解に関する現在の理論
 (a)内部フィブリル化が最も重要
 (b)外部フィブリル化は本質的でない
 (c)膜はがれはプラスの効用
 (d)微細繊維の功罪
 (e)切断は紙料を遊離状にする
(4)抄紙に関する現在の理論
 (a)ろ過面に紙料を均一に分散させる操作
 (b)ろ過
 (c)圧搾
 (d)乾燥
 (e)紙料繊維による水の保持
 (f)毛細管水の面の曲率に比例して内部張力は増える
 (g)水の表面張力の作用により結合面積が増えることの証明
 (h)水素結合が結合の基本
 (i)結合面積と単位結合面積当りの結合強度
 (j)紙の強度を構成する要素
 (k)繊維強度を落さずに繊維間結合強度を上げる方法
 (l)交差湿繊維が結合する際繊維の縦方向に微小圧縮を生成する現象
 (m)繊維間結合部のネッキング現象
 (n)繊維間結合部周辺での特異構造の形成
7.2 非木材パルプの叩解の特異性
(1)叩解における非繊維細胞の挙動
(2)歴史的に見る非木材の叩解
 (a)ビーターの発明まで破布の発酵処理は続いた
 (b)図書寮での截と舂のコンビネーション技術の開発
(3)非繊維細胞混入非木材パルプの叩解
7.3 非木材パルプ紙の品質

8. 世界での非木材資源利用の現状と将来
8.1 世界での非木材・木材・古紙の利用状況
(1)世界の非木材パルプ生産は増加の一途
(2)世界の紙・板紙・古紙の動き
(3)世界の木材生産の動き
(4)まとめ
8.2 環境問題と非木材繊維
8.3 大量使用非木材繊維の現状分析
8.4 非木材原料の将来展望
(1)非木材繊維の利用拡大策
(2)非木材繊維と先端技術
 (a)マニラ麻の組織培養法による幼苗育成
 (b)靭皮繊維の生化学パルプ化
(3)非木材紙マーケットの拡大
【付録】各種非木材の化学的及び物理的特性値
    -「新繊維作物探求」より-
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