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本・雑誌 ちいさなかがくのとも
本・雑誌内容 3才から5才の子どもたちの、虫や葉っぱや石ころの気持ちを感じとる力を大切にしたかがく絵本です。1冊1テーマ。「ここにもすてきなものがあるよ」と、自分のからだや動物、植物、乗り物など、毎月さまざまなテーマを取り上げ、子どもたちといっしょに足をとめていきます。ことばの響きも大切にした絵本です。物語絵本と同じように、読み聞かせをお楽しみください。
本・雑誌内容詳細 ぽちっと
ひがしちから 作

■内容のご紹介
今日はおでかけ。お母さんから“ぽちっと とうばん”を任されたちーちゃんは、横断歩道を渡るとき、バスから降りるとき、ボタンを“ぽちっと”押します。最後はインターホンのボタンを“ぽちっと”。ピンポーンと鳴って出てきたのは、大好きなおばあちゃんでした。“ぽちっと とうばん”よくできました。私たちの暮らしを支えるボタンがたくさん登場する絵本です。

■編集部より
この絵本には、子どもたちの大好きなボタンがたくさん登場します。歩行者用信号機のボタンにバスの降車ボタン、折り畳み傘やエレベーター、インターホンのボタンまで。主人公はいろんなボタンを“ぽちっと”押しながらおばあちゃんの家に向かいます。“ぽちっと とうばん”を任された主人公は嬉しそうでもあり、どこか緊張しているようでもあります。

そんな主人公の心情とともに、色も形もさまざまなボタンを描いてくださったのは、ひがしちからさんです。ひがしさんは「“とうばん”の役割を果たす誇らしさ、そして押すと機械が反応を返してくれることの喜びを、この絵本に込めました」と仰います。ボタンを介して機械や道具と通じ合えるということも、子どもがボタンに惹かれる理由かもしれません。

私たちの暮らしは、数多くのボタンに支えられています。押すという操作の簡単さ、そして1つのボタンに1つの機能が対応することのわかりやすさが、ボタンという装置の魅力です。この絵本でも「ボタンを押す」と「何かが起こる」という1対1の対応関係がテンポよく描かれます。

読むと、身近なボタンへの親しみが増す1冊です。どうぞお楽しみください。

■作者のことば
「とうばん」の使命感

僕がよく顔を出している保育園には、「おとうばん」という役目があります。「おとうばん」は日替わりで、選ばれた子どもたちは、クラスを代表して特別な仕事を任されます。歌を歌ったり、給食の手伝いをしたり、出席人数を伝えたり、内容は様々です。子どもたちは「おとうばん」が誇らしいようで、時々、「あのね、わたし きょう、おとうばんなんだ」と教えてくれます。

絵本の中で、ちーちゃんは「ぽちっと とうばん」に任命されます。おばあちゃんの家にはよく行っているようなので、初めてではなさそうです。それでも仕事を任されたからには、できるところを見せたいと頑張ります。

よく見ると、ボタンをぽちっと押す時、ちーちゃんはあまり笑っていません。ぽちっとするのは楽しそうなのに、なぜ笑顔ではないのか。これは、ちーちゃんがぽちっとすることは遊びではなく、大切な仕事だと思っているから。子どもは内容が遊びみたいでも、頼まれた仕事となると真剣なんです。

以前、絵本を描くとき、子どもたちがどんなふうに遊ぶのか知りたくて、遊び方を指定し、「こんなふうに遊んでほしい」とお願いしたことがあります。すると、子どもたちは、何やら、先生に仕事を頼まれたぞ、しっかりやらねば、という使命感を滲ませて、一所懸命、その遊びをやってくれました。最初から最後まで、一切笑顔なしで。楽しく遊んでいるところを見たかったのに失敗したなあ、と思いつつ、最後、僕が「ありがとう、手伝ってくれて」と声をかけた瞬間、子どもたちは、ぱっと笑顔になって、部屋に戻っていきました。

そんな出来事があったおかげで、「ボタンをぽちっと押す」という魅力的なテーマと、「とうばん」という使命に燃えるちーちゃんの素敵なお話が生まれました。

■著者情報
ひがしちから
1972年大分県に生まれる。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン科卒業。2004年、第5回ピンポイント絵本コンペで優秀賞を受賞。受賞作をもとにつくった『えんふねにのって』(ビリケン出版)でデビュー。作品に『ぼくのかえりみち』『いま、なんさい?』『えんふねにのって』(BL出版)『ぼくひこうき』(ゴブリン書房)『ユキコちゃんのしかえし』(偕成社)『おむかえ』『ぐうたらねこ』(佼成出版社)『どーん、じゃんけんぽん』(世界文化社)など多数。挿絵に『魔女のうらないグミ』(PHP)『もみじさん、どうしたの?』(文研出版)など。「ちいさなかがくのとも」に『すすめ! ダンボールごう』(福音館書店)がある。
著者(よみがな)
プロフィール
プロダクトNo 1281683733
出版社 福音館書店
発売日 毎月3日
販売サイト >>>公式サイトはこちら
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